さいきん雑誌、読んでいますか?
お気に入りの雑誌の発売日を心待ちにしている人、昔は夢中になったけれど近頃はたまにだけという人、そもそも雑誌なんて買ったことない人。
いろいろいると思います。
かくいう私たち「週刊現代」の作り手たちも、いまの仕事をしていなければ、「情報収集はスマホで十分」なんて人がいるかもしれません(とりわけ若い世代はそうです)。それで日常生活に支障をきたすことは、まずありませんから……。
すっかり情報過多の時代になりました。記者クラブを通じて取材する新聞・テレビの報道から、炎上すればするほどフォロワーが増えるインフルエンサーたちの動画、知りたくもない他人の食卓や交友関係があふれるSNSまで――誰もが真偽不明な情報の海に溺れそうになっています。
そんな時代に紙の雑誌を出す意味があるのか? 正直、私たちにもわかりません。
ただ、一つ自信を持って言えるのは、ニュースがあふれる時代だからこそ、情報の海を渡っていく羅針盤が必要だということ。そして、四六時中スマホをスワイプしながら溺れそうになっている人が、ほっと一息つけるような穏やかな岸辺があったらいいですね。
すこしペースを落として、2週間に1度の刊行。その代わり、じっくり深く読みたくなる記事をラインナップします。
老若男女すべての人にとって面白くてためになる。時代に逆行しているかもしれませんが、「週刊現代」はそんな令和の国民的雑誌を目指します。
これまでご愛読いただいている読者の皆様も、そんな雑誌知らないよという世代の皆様も、是非一度手に取ってご覧いただけると幸いです。
2025年3月31日
週刊現代編集長 伊東陽平
私たちは変わります
新時代になっても
紙の雑誌にこだわり続けます